おとな猫の家探し

おとな猫(1歳以上の成猫)の里親募集を中心としたブログです。 他にお役立ち猫コラムなど公開する予定です。

カテゴリ: 猫保護の経緯

二度目の冬が近づいて少しずつ寒さが増してきた頃。

ビジューは変わらず週に何回か警戒しながらご飯を食べに来て、そしてどこかへ消えていく生活を送っていました。
白い毛はグレーに汚れ、人間がとても好きで人懐っこかったのに距離をとって近づかなくなり、顔もきつくなってすっかりノラ猫のようになっていました。
おばさんだけが、ビジューが夢中でご飯を食べているときだけ触れるということでした。

お兄ちゃんとモフはおばさんの庭だけで過ごしていたので、たまに来るボスとの小競り合いやケンカはあるものの、何とか環境になれて暮らすことができていました。

そんな11月のある日の真夜中のこと。
おばさんは猫のケンカの声で目が覚めます。
かなり激しい唸り声と物音だったようですが、何しろ真夜中で寝ていたのでそのまま眠ってしまい朝起きて庭に出たら、毛がぼさぼさで傷だらけ前足がブラブラのお兄ちゃんがいました。
右前足がポッキリ折れてしまっていました。

お兄ちゃんを保護。
治療して三か月後に日常生活に支障がないほどになりましたが、外に戻すのは賛成できないと獣医さんに言われます。

戻したらまたボスとケンカになるだろう・・・・
お兄ちゃんを戻せないなら、一匹で頑張っていたモフも残せないので保護しました。

その後ビジューの様子を聞いたらおばさんの顔が曇り・・・・

三日前に一週間ぶりにやって来て夢中でご飯を食べていたら、いつの間にか忍び寄っていたボスにいきなり後から飛びかかられて、そのまま取っ組み合いになり転げまわって何とか振り切って逃げて行ったと。
激しい取っ組み合いだったのでケガをしているかもしれない、と聞かされました。
今日の昼過ぎに姿を見せたけれど、遠くからこちらの様子をうかがっていて、呼んでも来なくてそのままどこかへ帰って行ったと。

おばあちゃんに可愛がられ、猫よりも人間が大好きで人懐っこいビジュー。
おばさんの庭にご飯を食べに来ることさえ出来なくなるかもしれない。
エサ場を探して彷徨うかもしれない・・・・

ビジューも保護しようと決心しました。

その後、おばさんの庭に寄り付かなくなったビジューをどうやってつかまえようかと考えていたのですが。
ある日、おばさんが窓を開けっぱなしにしていたら、いきなりビジューが飛び込んできてソファーに倒れこんだのです!
もう外暮らしがいっぱいいっぱいだったのでしょう。

今、お兄ちゃんとモフは友人の家で、ビジューはわたしの家で新しい家族との出会いを待っています。


17-10-10-02-02-29-024_deco


☆ブログランキング☆
クリックお願いします!↓








家族だったおばあさんも家も失った兄弟猫たち。
ご飯はお隣のおばさんに貰えるけど、寝床もテリトリーもない・・・

大きな公園の側だから元々外暮らしの猫たちもいます。
その中でも最大の敵は、おばあさんが生きていた時から家に帰らなくなった兄弟と仲良しのボス!
身体も大きくてケンカも強いのです。

お兄ちゃんも身体は大きいけれど、穏やかで優しくてケンカなんかしたことがありません。
ビジューは三匹の中では一番気が強いけどそんなに大きくない女の子。
モフはビビリで戦力外です・・・

家を壊されて更地になってしまったから元々のテリトリーには身を隠す場所もなく、ご飯を貰っているお隣のおばさんの家周辺にいるしかないのだけど、ここはボスも自分のテリトリーの一部にしている場所。

何度かの小競り合いがあり、モフは逃げて隠れておびえるばかり。
体の大きいお兄ちゃんが応戦して取っ組み合いになっても、すぐに形勢不利になって振り切って逃げるのが精いっぱい。
女の子のビジューでさえ飛びかかられて、必死に振りほどいて逃げる日々・・・

そのうちにビジューは遠くへ遠くへと逃げるようになり、ボスがいない時間を見計らって来ると急いでご飯を食べて、食べ終わるとどこかへと消えるようになってしまいます。
それでもたまにボスに遭遇してしまい、一日に一回来ていたのが二、三日に一回になり、一週間に一回になったりしていきました。
警戒しながらビクビクやって来て、お腹が空ききっているから山ほどのご飯をガツガツ食べて急いてどこかへ消えていくビジュー・・・
汚れて顔つきも険しくなっていきました。

お兄ちゃんとモフはボスに襲われながらも何とかやり過ごし、いつも二匹離れずにおばさんの庭で頑張っていました。

冬が近づいて寒くなってきていたので、使っていない犬小屋をお兄ちゃんとモフの寝床にして毛布を敷き詰め、ボスに見つからないように庭の奥のほうにおばさんが置いてくれ、昼間はボスが来たら水鉄砲で追い払ってくれました。

ビジューは相変わらず週に何回かご飯を食べに来てすぐに消えるという生活でしたが、警戒心が強くなってガツガツ食べてあっという間にどこかへ去っていくのです。

兄弟猫は何とか外で頑張って暮らしていました。

そうして一年・・・・

保護の経緯③に続く


☆ブログランキング☆
クリックお願いします!↓

一人暮らしのおばあさんが兄弟猫を四匹飼っていました。

昔ながらの飼い方で出入り自由だったため、男の子の一匹は近所のボス猫と仲良くなって外でご飯を貰うようになり、家に戻らなくなったのですが近所にはいて元気に暮らしています。

残り三匹のうちの二匹の男の子、お兄ちゃんとモフはとても仲よし。
女の子ビジューは兄弟猫よりもおばあさんが大好きで、とてもよく懐いていておばあさんもすごく可愛がっていました。

猫たちが4歳になった頃、おばあさんは体調を崩して何度か入退院を繰り返していました。
不安定な日々を送っていたある日、おばあさんがまた倒れてしまいます。

救急車が呼ばれ担架に乗せられたおばあさん。
ビジューはおばあさんの胸に飛び乗り首にしがみついて離れようとせず、救急隊員の方も引き離すのが不憫だと辛そうだったそうです。

おばあさんのお隣の家のおばさんからご飯だけもらい、兄弟猫たちはおばあさんの帰りを待ちましたがおばあさんは亡くなってしまいました。

おばあさんには身寄りがなかったのですが、家と広い土地があったため行政側が相続人を探すと遠い親戚だという人が見つかりました。
そして家と土地を相続します。
すぐに土地を売りに出すために家を壊すことになり、相続人がご近所に挨拶に来た時のこと。

猫たちにご飯をあげてくれていた隣の家のおばさんが、ご自身も高齢でありいつまで世話ができるのか不安であること、そしておばあさんが亡くなって空き家になっていたとはいえ、寝床にしていた家もなくなってしまう猫たちのことを心配して、猫たちが残されていること亡くなったおばあさんがとても可愛がっていたことを説明すると、

「財産を相続したのだし迷惑でしょうから猫たちも引き取りますよ。連れて帰って殺処分しますから。」
と言われてしまいます・・・

その後いろいろあって、猫たちは残されることになり

そして家が壊され・・・・

猫たちの外猫暮らしが始まります。

保護の経緯②に続く



☆ブログランキング☆
クリックお願いします!↓





↑このページのトップヘ